臨海斎場の火葬料は無料に

第三回定例会第2姫(9月20日)、大竹辰治区議は臨海斎場について質問しました。質問の内容は以下のとおりです。

次に、将来を見通した公共施設としての臨海斎場についてです。
7月14日の地域産業委員会で、臨海斎場使用料の改定について報告されました。改定の趣旨では、臨海斎場の使用料については、3年前の2014(平成26)年度の臨海斎場議会の決定によって、3年を目途に見直すこととしています。使用料のうち火葬料の設定にあったては、火葬事業の原価相当額として、施設利用者に適正な受益者負担を求めるものです。前回2015(平成27)年の改定から3年経過する2018(平成30)年度から火葬料(区内・区外)改定します。
背景として、①臨海斎場の火葬需要の増、②施設更新と財政基盤の確保、③近隣斎場との比較では、桐ケ谷、東京都瑞江葬儀所と比べて低料金になっており、利用者の負担額に大きな差がある。今回の改定内容として、前回改定時の内容を引継ぎ、火葬事業に係る直近の経常経費をもとに火葬料(区内)算定するとして4万円に改定する。8月の臨海斎場組合議会で決定するものです。
来年4月から臨海斎場の火葬料が4万円になります。3年前の2015(27)年度に23000円が1.5倍の34500円の値上になった、3年後見直すとして今回の値上となったことです。

私は3年前の2016(平成26)年3定でも質問しました。そして、公共斎場は、他自治体では住民に対して無料が多く、値上げを検討するならば無料を検討すべきと提案しました。しかし、施設利用者に適正な受益者負担を求めるものですと値上され、さらに今回の値上げとなりました。
火葬場は人生の最後にお世話になる公共施設であり、受益者負担の考え方は当てはまらないものであり、多くの自治体が無料で行っています。
臨海斎場条例の第1条で、「住民の福祉の増進を図るために設置及び管理運営」されており、関係5区の共同の公営斎場です。
関係5区が毎年負担している負担金は6億円余で、そのほとんど約5億9千万円が公債費として、臨海斎場建設のために起債した公債費の償還に使われており、来年度2018(30)年度には償還が終了します。その後の負担金はどの様になるのか区民に明らかになっていませんが、大幅に減ることが予想されます。
この負担金を区民に還元することができないでしょうか。大田区の負担金は、全体の約6割弱の3億円余で、例えば2015(平成27)年度の年間死亡者数は6205人です。一人4万円の火葬料を6205人払うとすれば、2億4820万円あれば火葬料を無料にできます。臨海斎場以外の他の火葬場使用者には4万円の補助金を出すと、全ての区民の火葬料は無料にできます。
◆人生の最後にお世話になる火葬場ですので、区独自で区民の火葬料を無料にする助成制度を提案します、お答えください。

現在の4式場では1週間待ちとも言われていますので、今でも利用が多い式場の増設を求めます。また、炉についてですが、当初の8基から23年度に10基に増設しましたが、利用人数は、2020(平成32)年度は1万人を超えて2004(平成16)年度の2倍近くになっている。今後の人数増に合わせて、計画的な増設計画をつくり、将来を見通して炉の増設を求めます。さらに、保冷庫では、2011(平成23)年11月に提出された大森南のご遺体保管所営業によって損なわれた生活環境改善を求める陳情を受けて、2014(平成26)年度に20を24に増設されましたが、大森南では生活環境が改善されていません、まだ足りないので増設を求めます。
◆式場、炉、保冷庫の計画的な増設計画をつくり、将来を見通した増設を求めます。お答えください

近年ペット愛好家が増えています、ある調査結果では、犬と猫だけの数字ではありますが、全国で犬が1034万6000頭で猫が995万9000頭という調査結果が発表されています。
ちなみに日本の総人口は1億2691万人です。ひとりで複数頭を飼われる人もいますので、正確な計算にはなりませんが、約16%の人が犬か猫を飼っています。犬と猫で2000万頭を超え、さらに、その他の種類のペットが加わると、どれほどの数字になるのでしょうか。
この様な状況から、城南島など区内のペット火葬炉も増えてきています。また、公共斎場でもペットの火葬場が増えてきています。臨海斎場でもペット愛好家のためにペット火葬炉建設を要望します。

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