親善訪問調査反対討論        

 第3回定例会で親善訪問調査へ議員派遣が議決され、党区議団は派遣に反対しました。以下は反対の討論です。

 ただいま上程されました、ドイツ・チェコ・スイス及びセーラム親善訪問調査に伴う議員派遣についてについて、反対の討論を行います。 
初めに申し述べておきますが、日本共産党大田区議団は、友好都市及び姉妹都市との交流促進に反対するものではなく、さらに推進すべきとの立場です。
 まずドイツ・チェコ・スイス親善訪問調査に伴う議員派遣についてです。
 第一の問題点は親善訪問調査都市や調査内容が非公開の幹事長会で決められ、公開性がない問題があります。しかも少数会派が意見を述べる場もなく、全議員の総意に基づくものになりません。
 第二の問題点は、1人約80万円もかけ、8泊10日の日程なのに抽象的な調査項目だけで派遣の議決を求めていることです。何の実情を調査するのか具体的な調査内容がまるでわかりません。
 第三の問題点は、今までの海外視察の実績から、調査した結果が「区の施策に反映されていない」という疑問が区民から非常に多く寄せられています。 そのようなことに区民の大切な税金を使うわけにはいきません。また、過去の区議会議員による海外視察で起こった、報告書の盗用問題でも反省も無ければ区民への謝罪も未だにありません。
 最後の問題点は、来年度も122億円の区税収入の減額が予想されているとし、暮らし・福祉・区内中小企業支援の予算が削られる中、このような多額の公費を使った海外都市への訪問調査は、区民の理解が得られません。

 次にセーラム市親善訪問調査に伴う議員派遣についてです。
 セーラム市の友好親善を理由に、ボストン市、ニューヨーク市を訪問視察する内容になっており、一人約60万円で6泊8日の日程ですが、本来の友好親善の目的に限るべきです。
 しかも訪問しなくてはならない周年行事は今年はありません。
 海外視察は、昨年は都内23区中4区が予算化されましたが、実行されているのは大田区のみという状況です。区民の苦しい生活や営業の実態から考えてとても認められるものではありません。
 親善訪問調査も聖域にせず、予算を見直し中止すべきです。よって日本共産党大田区議団は反対です。 以上で反対討論とします。

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